北村式ピアノレッスン法について

2022.01.19

生徒に新しい曲を渡した時、まずそのレッスン時間内に教師と一緒に譜読みをします。
それは次に説明する要領で行います。

曲を2小節単位に短く区切って、右手を音名を言いながら(歌いながら)教師がゆっくりと弾く。
生徒は瞬時にそれを憶えて、その通りに弾く。
次に左手も同じようにして憶えて弾く。
そのあと、両手で弾く。
その後はずっと曲の最後まで同じようにして譜読みをする。
初級のメトードローズなら1回のレッスンで数曲を、中級のブルグミュラーなら1回のレッスンで1曲全曲をこの要領でやります。
ソナチネ、ソナタあるいはショパンといった上級も同じ要領でやるが、長い曲は3~4回のレッスンに分けて譜読みを完成させる。
生徒はその日、教師と共にやったことを次のレッスンまで1週間、家庭で復習してくる。
たいていの生徒は次のレッスンで前回やったところをきれいに弾きあげてくる。

これはNHKテレビで放映された全盲の天才ピアニスト辻井伸行氏が、師匠のレッスンを受けておられるところがあり、そのレッスンの仕方を参考に考案したものです。
同じ生徒でも、このやり方でぐんと進度がのびました。

このやり方は次のような3つの効果が得られます。

A. 教師が音名を声に出しながら2小節ずつ弾いてみせることによって、楽譜に書かれてある音符の音名を憶える。

B. 音符の鍵盤の場所を憶えられる。

C. このやり方はピアノの読譜力を上げるだけでなく、記憶力の鍛錬にもなり学習にも大きな影響を与え、記憶力アップになり学力の向上にも大いに役立つ。

この効果が3種類同時に得られることから、打楽器のトライアングルになぞらえて、トライアングル効果と呼んでいます。
一番わかりやすいのは無料体験レッスンを受けてやってもらうことです。
皆さんどうぞ無料体験レッスンを受けてください。
教師の大きな願いとしては、生徒に曲を完成する喜びを数多く味わってもらいたいのです。

PAGE
TOP